「仮面ライダー龍騎」のあらすじ・感想。今のニチアサでは無理かもしれない作品

漫画アニメレビュー
出典:プレミアムバンダイ

私が語る大好きな作品は「仮面ライダー龍騎」です。

2002年に「平成仮面ライダー第3作」として放送されました。

当時は社会現象になるほど人気となりました。

しかし、そのブームが報道された切り口は「イケメンがたくさん出ている」ということに終始していて残念でした。

イケメンが出ているだけで人気が出るなら誰も苦労しません。

「戦わなければ生き残れない」「もし自分以外の誰かを殺すことで、何でも願いが叶うとしたら」というキャッチコピーが示す通り、かなり一筋縄ではいかない作品なのです。

脚本を描いていたのは小林靖子先生と井上敏樹先生です。

小林先生は「進撃の巨人」や「ジョジョ」のメインライターでもお馴染みの売れっ子ライターです。

そして井上先生は、親子2代ライダーライターです。

父親の故・伊上勝先生が昭和の仮面ライダーを描いていました。

しかし、親子で作風が全然違うのが面白いところです。

「仮面ライダー龍騎」あらすじ

ネット配信ニュースサイトのジャーナリストである城戸真司は、連続行方不明事件を追っていました。

そして、『ミラーワールド』という鏡の中の異世界があり、そこに人間を食らうモンスターが生息していると突き止めます。

真司はそのモンスターの1匹と契約すれば『仮面ライダー』に変身して、他のモンスターを倒し、人間を救うことが出来ると知ります。

どちらかというとドジで馬鹿な真司ですが、正義感は強く、仮面ライダーとして戦う道を選びます。

やがて真司は自分以外にも仮面ライダーが複数いると知ります。

しかし仮面ライダー同士は戦っているのです。

何故協力してモンスターを倒さないのか?

実は13人の仮面ライダーは殺し合いをして、最後に生き残った1名のみがなんでも願いが叶うルールだと判明します。

真司は「そんなの間違ってる」と、ライダー同士の戦いを止めようとします。

しかし徐々に他のライダーたちが愛するものを救うためとか、それぞれの事情を抱えて戦っていること。

そして自分の望みの為に他のライダーを殺すことが許されるのか?と葛藤しつつバトルに参加してるという面が見えてきます。

真司は、「戦いを止めることが正義なのか?続けることが正義なのか?」と悩み続けます。

果たして真司はどんな結論を出すのか?そしてライダーバトルの結末は?

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「仮面ライダー龍騎」の登場人物・キャスト

仮面ライダー龍騎・城戸真司 /須賀貴匡

仮面ライダーナイト・秋山連 /松田悟志

仮面ライダーゾルダ・北岡秀一 /涼平

仮面ライダー王蛇・浅倉威 /萩野崇

大久保大介 /津田寛治

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「仮面ライダー龍騎」のネタバレあり感想

ポイント1:ライダーは13人

まずは仮面ライダーが13人いるという驚愕の世界観です。

そもそも昭和の仮面ライダー1号もショッカーの改造人間。

であるならば、ショッカー怪人は全員仮面ライダーではないか?というところから発想したようです。

13人すべてが最初からいるわけでは無く、途中から出てきたり、途中で退場したりします。

そう、バトルに敗北して殺されて退場するのです。

放送当時は、次にどんなライダーが出て来るのか?誰がどこまで生き残るのか?という楽しみもありました。

さらになんといっても、13人全てが本来主役を貼れるんじゃないかというくらい個性的なのです。

全部は無理なので、主なキャラを紹介します。

まずは「仮面ライダー王蛇」。王の蛇と書いて「おうじゃ」と読みます。

なんと通り魔殺人犯です。

イライラする、という理由だけで常に誰かを殴ってるか殴られてるかでないと気が済まないという性癖の持ち主です。

逮捕され服役していたところを、仮面ライダーの力を得て脱獄します。

望みはとにかく人殺しを楽しむことです。

それはライダーになった時点で叶ってます。

娑婆に出て最初にしたことは唯一の肉親である弟を殺すことでした。

ちなみに両親も幼少の頃に家を放火して殺害しています。

その後も、他のライダーを殺しまくりました。

そう、他のライダーが戦いはするものの、中々相手を殺すまでは出来ないので、この王蛇が必要だったのです。

最期は最終回で警官隊に射殺されました。

こんな悪の中の悪のような存在ですが、人気は絶大です。

男女、子供、大っきいお友達問わず人気なんです。

かくゆう私も大好きです。

ちなみに放送当時は「殺人犯が仮面ライダーなんて何事か」と抗議が来たようです。

それでもやりきってしまうところが凄いです。

「仮面ライダーは正義の味方ではないのか?」というのが一般的な意見でしょう。

でも、王蛇にとっては自分の欲望のままに殺人を楽しむのが正義なんです。

そして「仮面ライダーファム」。

史上初の女性仮面ライダーです。

実は昭和にも「電波人間タックル」という女性戦士がいて、彼女は仮面ライダーなのかどうなのかマニアの間で議論になってました。

しかし、ファムの登場で公式にタックルは仮面ライダーじゃないと認定されました。

ファムは最愛の姉を王蛇に殺されて、復讐と姉を生き返らせる為にライダーになりました。

最初は「ライダーバトルを止める」という真司を馬鹿にします。

でも段々真司に惹かれていきます。

しかし、姉を蘇らせるためには真司も殺さなければなりません。

そんな哀しい宿命を背負った彼女も最期はバトルに敗北して人知れず死んでいきました。

ラストに紹介するのは「仮面ライダータイガ」です。

英雄になるために仮面ライダーになりました。しかし、「英雄になるためには強くなる必要がある」と親友や恩師を殺害したあげく、涙を流します。

完全に何かの精神病を患っています。

タイガに比べたら、純粋に人殺しをする王蛇がまともに見えてくる、という意見も出て来るほどイっちゃってます。

最期は車に轢かれそうになった人を助けて身代わりになって事故死します。

それで英雄になるという望みが叶いました。

ポイント2:正義とは何か

「正義とは何か?」と主人公の真司が悩み続けることです。

実は龍騎の前作、「仮面ライダーアギト」ではラストでこれまでアギトが倒してきた怪人は人類を救済するための神の使いだったと判明します。

つまり、善悪がひっくり返っているのです。

それについてテレビ局のプロデューサーは、「もっと子供たちに本当の正義を教えるような作品を作れ」と怒ったそうです。

そこで転んでもただでは起きない東映のプロデューサーは「13人いれば13通りの正義がある。この世に絶対的正義など存在しない」という作品を作ったという顛末でした。

ポイント3:驚愕のラスト

驚愕の結末です。

おそらくほとんどの視聴者は最後には龍騎が生き残って、これまで死んでいったライダーたちを全員蘇らせるのでは?と予想したと思います。

かくゆう私もそう思っていました。

しかし、そんなのは全く甘かったのです。

なんと、最終回を待たずして主人公の真司は死んでしまいます。

龍騎は子供をモンスターから守ってやられてしまうのです。

特に強くも無い雑魚モンスターにやられるという、あっけない最期でした。

ここら辺は、「太陽にほえろ!」の殉職シーンを彷彿させます。

そして、真司はずっと対立してきた「仮面ライダーナイト」こと秋山蓮に看取られて、悩んだ末の結論を残します。

「間違ってるかもしれないし、凄い辛い思いをしたり、させたりするかもしれないけど、やっぱライダー同士の戦いは止めたい。それが俺の願い」だと。

ライダーバトルの結末は「仮面ライダーナイト」の生き残りで終わりました。

そして秋山蓮は望みを叶えました。

それは、植物状態になった恋人の恵里を生き返らせることです。

病室で恵里は目覚めました。

そして目を開けて最初に見たのは、ベットの脇で倒れている蓮の亡骸でした。

そう、願いは叶えたものの蓮も力尽きて死んでしまったのです。

結局二人は言葉を交わすことは叶いませんでした。

これにて13人の仮面ライダー全員死亡となりました。

ありえないほど重すぎる結末です。

しかし、そこに「負のカタルシス」というべきものがありました。

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まとめ

「仮面ライダー」の本来のメインターゲットは言うまでもなくお子様です。

しかし、大人向きと言われるドラマでも出来ないような挑戦をしていると分かって頂きたいと思います。

この作品をリアルタイムで体験出来た思い出は、心の中でいつまでも輝いています。

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