「僕等がいた」のあらすじ・感想。ダークな青春時代を謳歌せよ

私の好きな漫画は『僕等がいた』です。

中学校のときに友達からおすすめされて、別の友達がもう読まないからとくれたので読み始めました。

思春期真っ盛りだったので「高校生になったらこんな恋愛するのかな」などと思っていました。

今改めてこの自粛期間に読み直しているのですが、よくよく読んでいるとかなりダークな話が多いなと感じました。

もちろん青春が詰まっている部分もあるのですが、それぞれが抱える闇が多く、そのダークな部分を大人になってから読めたのでまだ良かったと思います。

ただ、それがあってこそのこの作品なので、ずっと好きな作品でもあると思います。

「僕等がいた」のあらすじ

この作品は北海道の高校が舞台になります。

高校生活にワクワクして入学した高橋七美は、クラスが一人の男子にざわついていることに気が付きます。

中学のときから自校の生徒はもちろん他校の生徒も気になってしまう存在で、高校に上がってさらにその熱が上がっているようでした。

クラスの2/3が好きになると言われている彼がもう一人の主人公の矢野元晴です。

彼は世渡りが上手く、七美の調子が狂い、「私はこいつが嫌いかも」と思ってしまいます。

しかし、少しずつ彼のことを知っていった七美は矢野のことがだんだん気になり始め、ついに一年生の文化祭の夜に付き合うことになります。

周りからバカップルと言われるほど仲の良かった二人ですが、矢野にはどうしても忘れられない人がいました。

2年前に元彼の車で事故死した奈々という元カノです。

七美は一生懸命その理解をしようとするのですが、あまりにも深く重く辛い内容で、矢野のそばを一度離れます。

その間、矢野の友達のタケに想いを寄せられる七美ですが、矢野の本心を聞いてよりを戻します。

また順調かと思いきや、今度は矢野の母親が離婚して東京に行くと言い出します。

高校二年生の冬、進路希望を出す時期に矢野も七美も悩みますが、結局矢野は東京へ行くことになります。

東京と北海道の遠距離恋愛なのと途中矢野の母親が自殺をすることなどですれ違いが生じ、自然消滅してしまいます。

何年か過ぎ、大人になった七美は編集者に就職、そこで矢野と東京の高校が一緒だった千見寺に出会います。

そして矢野は同じ東京で奈々の妹の有里と同棲していました。

そこから様々な偶然が七美と矢野を引き合わせ、またあの頃のようになります。

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「僕等がいた」の登場人物

高橋七美

北海道出身、S女子大学を卒業し編集者に入社します。

感受性が強く、すぐに泣いてしまいます。

我慢するくせがあるのか、矢野が奈々のことを忘れられなくても矢野が自分を置いて東京に行ってしまっても「大丈夫」と強がっています。

同じく上京したタケとは社会人になって付き合うようになったものの、矢野がどうしても忘れられずプロポーズを断ってしまいます。

変なキーホルダーを好みます。

矢野元晴

高校二年生の冬に母親と東京に行きます。

転校先の高校でクラスのリーダーに絡まれるが打ち解けていき、数日ですっかり馴染みます。

七美と自然消滅した後は、東京のデザインチームに入り、奈々の妹の有里と同棲をします。

クラスの2/3はが好きになると言われているが、本人はとても一途です。

父親は小6で病死、母親も東京に出た後にがんになり自殺で失います。

竹内匡史

矢野の幼馴染で酒屋の息子。

かなり真面目な性格で、自分から好きになった人でないと付き合えません。

一度合コンで一緒になった人とお試しで付き合うが、七美のことが気になって別れることになります。

矢野とは七美をかけてずっと争っている状態。

姉に矢野を出し抜く方法をいろいろ提案されるも、七美の気持ちが強く、いつも矢野に負けてしまいます。

山本奈々

矢野とタケの2つ上の先輩、矢野の元カノ。

顔はとても可愛らしいが勉強はできません。

元カレに暴力を振るわれているのを矢野に知られてしまい、矢野と付き合うことになります。

しかし、矢野が中2の夏に元カレとドライブにいっている最中に事故死します。

山本有里

奈々の妹で矢野・タケと同じ中学高校出身。

奈々はかわいいが勉強ができないのに対し、有里は勉強ができるのに愛想がありません。

矢野に対して執念深いところがあり、七美に対して変なライバル心を持っています。

矢野を追って東京の大学に進学したものの、矢野が北海道にいると知ると大学を辞めて北海道に戻りアルバイトで生計を立てるようになります。

母親が脳梗塞で倒れます。

千見寺亜希子

七美と編集者で同期になります。

J大卒業で、その成績の良さは高校のときから才色兼備と言われるほど。

矢野に七美がいることを知りながら好意を抱いてしまい、学校を休みがちになった矢野に自作のノートを持っていくなどアプローチをしていました。

七美と出会ってから自分は身を引いて、どうすれば七美が幸せになれるかを第一に考えてくれるようになります。

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「僕等がいた」のネタバレあり感想

最初は高校生のキラキラした青春が詰まっている作品として読んでいました。

心のすれ違いが生じて別れて、もう一度やり直して、と「高校生になるとこんな感じになるのか」とバイブルのように見ていました。

しかし、みんなが卒業したあたりからダークな話が多くなり、「最初のキラキラはどこにいった?」と思うくらいベクトルが変わります。

もし、この時期の話を中学生のときに読むとなったら理解が追いつかなくなり、読まなくなると思います。

ちょうど大学生になったあたりでこのようなダークな展開になったので、なんとか読み進めることができました。

矢野に課せられた運命が重すぎて、今読み直すとかわいそうに思えてきます。

知人の旦那が亡くなったと思っていたら実は自分の父親で、恋人を付き合っているタイミングで失い、母親を自殺で亡くすという未成年にはきついものだと思います。

それを乗り越えたからこそ、七美としっかり地に足をつけた状態でまた巡り会えたのだと思います。

1.登場人物それぞれの背景が濃い

前述で矢野に課せられたものが〜と書きましたが、他の登場人物も背景が濃いめです。

七美は本当は好きなのにもう追ってはいけないと我慢し、矢野の親友と本当に一緒にいていいのかずっとさまよっています。

有里もなかなかダークな設定になっており、姉を亡くして両親の関心が自分に向くかと思ったらそうでなく、自分の好きな人を追っていくも邪険に扱われます。

タケも、矢野の元カノだろうと自分が好きなら関係ないと突っ走りますが、七美の本当の気持ちをふいに考えると複雑な気持ちになって毎回悩んでいます。

それらがうまく交錯して物語が面白くなっていっていると考えると、かなり念入りに構成されたものかなと思います。

2.とにかく応援したくなる

シンプルに七美と矢野の恋愛を応援したくなります。

もちろん、七美とタケをくっつけたいという人もいますし、矢野と千見寺がくっつけばという人もいます。

それぞれに応援したくなる何かが組まれていると思います。

きっと、みんながそれぞれに一生懸命好きでいて一生懸命悩んで一生懸命相手のために動いているからです。

それを行動だけでなく、台詞回しだけでも分かってしまう小畑先生のすごいところです。

特に最終巻に行くにつれて絵よりも文字のほうが多くなっていきます。

もはや小説のようですが、情景や気持ちなどをしっかり読み取ることができます。

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まとめ

もう完結してしまった話ですが、今読み直しても青春のキラキラが蘇ってきます。

「昔の漫画じゃん」と言われずに、青春のバイブルとしていつになっても色褪せない作品でいてほしいです。

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