「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」あらすじ・感想。ジョン・ファブローが制作・監督・脚本・主演

映画レビュー
出典:映画.com

あらすじ

「アイアンマン」「アベンジャーズ」シリーズで影のヒーローと慕われるジョン・ファブローが制作・監督・脚本・主演全てを行ったことで有名な作品です。

何よりこの作品の見所はジョンが作る料理、そしてその料理を作るプロセスが「飯テロ」並みにおいしそうです!

彼の包丁さばき、盛り付けなど全てがテンポよく鮮やかに描かれています。

それだけではなく、親子の絆、家族とは、仕事とは、そんな人生にとって必要なことをコメディータッチに伝えてくれる心温まる作品です。

見終わった後には、大切な誰かと何かおいしいものを食べたくなることまちがいありません。

そして、見ている中で楽しめるポイントが「アベンジャーズ」のキャスト。

「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrや「ブラック・ウィドー」役のスカーレット・ヨハンソンがまた意外な役で登場してくることです。

その役柄の設定はマーベルファンなら「アベンジャーズ」での彼らの立ち位置との違いに笑えるはずです。

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登場人物・キャスト

カール・キャスパー:ジョン・ファブロー

イネス:ソフィア・ベルガモ

マーティン:ジョン・レグザイモ

モリー:スカーレット・ヨハンソン

リヴァ:ダスティン・ホフマン

ラムジー・ミシェル:オリバー・プラット

マーヴィン:ロバート・ダウニー・Jr

パーシー:エムジェイ・アンソニー

監督:ジョン・ファブロー

製作:ジョン・ファブロー
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ネタばれあり感想

ポイント1:親子の絆と仕事と家庭のつながりについて訴える作品

主人公カールはいわゆる「名店」と呼ばれる一流レストランのシェフを任される一流の料理人。

料理にかけては天才的なのですが、プライベートは全く。

結婚をし、子どももいるのですが、あまりに仕事にかまけすぎて奥さんとは離婚し、別居状態。

でもなぜか2人の間にはわだかまりがなく、別れた奥さんの家に息子を迎えに行き時々一緒に過ごす生活をしています。

息子は父の仕事に興味があり、買い出しに付き合いたいと言ったり、気のないふりをしながら、父が料理をする姿を熱心なまなざしで見守っています。

しかし、肝心のカールは料理以外のことに全く興味がないのでそのことに気付けません。

そんな折、ある料理コメンテイターがカールの料理を酷評します。

「退屈でつまらない」そんなことを言われて黙っているようなカールではなく徹夜で新作の開発に励みます。

同僚のシェフたちも彼の料理を絶賛。

これはきっとうまくいくにちがいないと確信しますが、レストランのオーナーには、決まった料理を出し続けることがシェフとしての彼の役割だと、新作を出すことができません。

激怒したカールは店を飛び出していきました。

実はこの前に、息子に教えてもらい彼は人生始めてTwitterを始めます。

そこで、彼は料理評論家本人に「今度はお前が納得するようなすごいメニューを作ったから来い」と公式でリプライを返してしまったのです。

カールは個別にメッセージを送ったつもりだったのですが、実はそれは公になり多くの人が見ることができてしまうリプライだったのです。

SNSにうといそのことに気付かず、事態はさらに悪化していきます。

料理評論家が店に来ると、出てくる料理は以前と同じ「退屈でつまらない」ものばかり。

そこで、彼はまたTwitterに「シェフは勝負に怖気づいて逃げた」とつぶやきます。

怒ったカールは店に戻り彼に罵声を浴びせて出ていきました。

自分のシェフというプライドも失い、世間に自分の醜態をさらされてしまったカールは絶望し元妻の元を訪ねます。

そこで彼女から以前から勧められていたフードトラックをすることを再度勧められますが、まだなけなしのシェフとしてのプライドがあった彼は素直にアイデアにのることができません。

しかし、元妻と息子と訪れたマイアミで食べたキューバサンドウィッチのおいしさに感動し、料理人魂に再び火を燃やすことになるのです。

料理人として熱心に動き出す父の姿に、息子は手伝いを買って出ます。

最初は適当な気持ちで手伝っていた彼でしたが、父の仕事に真摯に向き合う姿、料理人として人を喜ばせることに全力を注ぐ様に次第に感化されていきます。

カールも最初は息子を気に掛けることもなく、ただ料理を共にできることに喜んでいましたが、次第に息子と離れることへの寂しさを募らせていくのです。

親の背中を見て子は育つ。

というまさにその言葉がぴったり当てはまるやり取りで、父の自分の仕事にがむしゃらに生きる姿を見つめる息子のまなざしが本当に愛おしい。

今の世の中、なかなか自分の親が働く姿を間近で見ることは難しいですが、仕事とは、働くとは思ったより楽しそうでそして責任があるのことなのだということを、この作品は子どもたちにも教えてくれます。

仕事と家族、どちらが大切かという言葉をよく聞きますが、この作品ではその両者が一つになり、仕事が家族をつなぐツールになっていく様を見ることができます。

物語の最後には、フードトラックでロサンゼルスに戻ったカールたちが店を構えるまでに成功をおさめ、元妻ともう一度家族になるシーンで終わります。

もちろん、できすぎなようにも感じられますが、どちらが大切。

という選択肢的な家族観ではなく、家族と仕事という一見全く相容れないものが一つになる姿を私たちに見せてくれます。

ポイント2:好きなことを仕事にできる幸せ

主人公のカールは本当に料理をすることを愛しています。

どんな状況になってもどんなに人に批判されても自分の信じる料理を貫き通します。

なかなかそこまで自分の好きを仕事にできる人はいないと思いますが、自分が本当に好きなことを仕事として生きていける彼は本当に幸せなのだろうと思わされます。

好きなことだから、どんなことよりも家族や息子よりも熱中して何度挫折してもまた起き上がることができます。

そんなカールの姿は魅力的で気付くと彼の周りには支えてくれる同僚や元妻や元妻の彼氏(これがロバート・ダウニー・Jrということもポイントです)も集まってくるのでしょう。

この作品は見る人それぞれの立場に合わせて様々なことを訴えてきます。

「好き」を仕事にできない夢破れた多くの社会人には夢を追い続けることの喜びを、将来に悩む若者には、「好き」を仕事にすることの魅力と達成感を、見る人それぞれが感じることのできる余白を持たせています。

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まとめ

とにかく、飯テロ並みにおいしそうな料理の数々はたまりません。

その料理のジャンルが一流のレストランの料理からフードトラックのキューバサンドウィッチまで幅広く見られることも引き付けられることの一つです。

特に私が感動したのが、親子の絆です。

親子というより所々でまるで年の離れた友達のような雰囲気があることも親しみを感じられました。

Twitterの使い方を教える子ども、料理人としてのプライドを伝える親、親が絶対的に正しいわけではないということも作中でカールは伝えます。

「自分はいい父親ではない」自分の非を素直に認めながら、それでも息子への愛や共にフードトラックで旅をする楽しみを感じる姿には親近感を覚えます。

誰も完璧じゃないし、元妻もなかなか遊びまくっていますが、それもそれで良しとし、あっけらかんとする姿はなんだかんだ憎めないキャラクターです。

お腹が空いた時、親子で家族で見て欲しい作品の一つです。

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