漫画「喰霊-零-」のあらすじ・感想。悪霊相手に銃やバイクで大暴れ?

漫画アニメレビュー
出典:喰霊-零-

私がオススメするアニメが【喰霊-零-】です。

月刊少年エースで連載していた「喰霊」の、いわゆる前日譚のようなこの作品。

最初から最後まで燃えと萌え、そして感動で震えっぱなしなんです!

2008年に放送されたアニメなのですが、未だに心に残り続けている名作です。

カッコいいアクションと最後の展開に驚きの1話

1話は防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課(特務四課)の面々が主人公。

人の世に穢れをまく存在「悪霊」を退治していくのだが、まずはアクションがとにかくカッコいい!!

悪霊相手に銃やバイクで戦い、退治していく姿は痛快です。

恋人の復讐に燃える主人公、それを心配する女性隊員、ムードメーカー、司令官、オペレーター、情報戦を得意とする隊員など、チームワーク抜群の特務四課だが、なんと1話で全員退場してしまうのです…。

実は1話はフェイクで、2話からは土宮神楽と諫山黄泉がメインの原作過去ストーリーとなっていきます。

公式サイトはもちろん、各メディアでも徹底して主人公は特務四課!とフェイクの宣伝をしていたので、まんまと騙されました。

1話のラストで黄泉が特務四課に放った「諦めてって、言ったでしょ?」のセリフは今聞いてもそのカッコよさと驚き、絶望感で震えます。

この衝撃は私の中ではこのアニメ以外でまだないくらいです。

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神楽と黄泉の過去

2話からは原作ヒロインである神楽と黄泉の日常から始まります。

1話最後で特務四課を惨殺した黄泉からは想像できないほど、普通の女子高校生である黄泉と、その黄泉を本当の姉のように慕っている神楽。

神楽が黄泉の支えがあって、母の死から立ち直っていきます。

そして黄泉は黄泉で、神楽の人懐っこさと明るさで養父からの期待や周りからの次期当主につくことへの反対から精神的に救われていきます。

黄泉は自身の両親が悪霊に殺された過去があるため、母を失った神楽の気持ちをくんであげられるんでしょうね。

黄泉は許嫁・飯綱紀之もいて、この2人のラブラブっぷりも癒されます。

悪霊と戦いながらも青春を謳歌している2人をずっと見ていたかったですし、このままハートフル悪霊退治物語で終わってくれ…と思います。

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個性豊かなキャラクターたち

黄泉と神楽の他にも、キャラクターたちが物語を盛り上げていきます。

黄泉は環境省自然環境局超自然災害対策室に所属しており、そこを中心に登場するキャラクターはとにかく個性が強いんです!

先程挙げた婚約者の飯綱は、管狐を使役しているイケメン対策室のエージェント。

家同士が決めた黄泉の許嫁ですが、お互いちゃんと好き合っています。ご馳走様。

そしてその相棒兼親友ポジションが、桜庭一騎。

彼は彼でちゃんと活躍しているのですが、どうしても同じ対策室の現場責任者である岩端浩司にケツを狙われている印象しか残っていません。ごめんね。

岩端はベテラン退魔師であり、幼い神楽に対魔武器である舞蹴拾弐號を与えたり、悩みを聞いて導く存在です。

そして、ホモであることを隠さずに桜庭のケツを狙い、飯綱も黄泉と別れて自分と付き合えと言えちゃう漢。

そのイメージが強すぎます。

もう1組濃い人物が、双子のアフリカシャーマンのナブーです。

若本氏が2人の声を担当しているため、その時点で既にキャラが濃いです。

また、民族の習慣でどちらも同じ名前であり、当然声も同じなためどっちがどっちか分かりません。

ただ、分からなくても特に問題はないです。

そして、1番の濃いキャラはなんといってもマイケル・小原。

オーストラリア出身のフリー刀匠であり、神楽や対策室の武器を創っているのはだいたいこの人。

これだけで割とキャラクターが立っているのですが、これだけでは終わりません。

常にフンドシ一丁。自然と一体になるのが目的らしいのですが、出る作品間違えたのでは?と言いたくなるほどギャグに全振りのお方です。

ただ、個人的に後半になるに連れて彼が画面に映るたびに心の安定剤になります。

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キャラクター同士のバランスの良さ

対策室のメンバーを挙げていきましたが、喰霊零の良い点は、キャラが濃いメンバーと彼らをより引き立てるオトナなキャラがいることです。

対策室のメンバーをまとめる室長・神宮寺菖蒲は車椅子ですが、良き母親のような存在であり、頼れる人物。その秘書である二階堂桐も、暴走しがちなメンバーをまとめる存在です。

この2人の存在で、神楽や黄泉は精神的に前進する場面がいくつかありました。

また、神楽の父親である土宮家当主・土宮雅楽と、黄泉の養父である諫山家当主・諫山奈落は、物語の重厚さを増してくれる存在です。古くからの相続問題はどこのアニメにもありますが、娘に対してそれぞれの愛を知ってより深みが増すのです。

そしてお家の相続問題によくある、黄泉が次期当主になるのを反対する奈落の弟・幽とその娘・冥。

幽はいっそ清々しいほどの老害っぷりですが、冥は黄泉への憎しみを三途河カズヒロに利用されてしまいます。そして、黄泉も。

黄泉と冥の対決は、黄泉の刀と冥の薙刀で見応えもバッチリ。

黄泉は最初は戸惑いながらも戦い、最後は自身の手で冥に留めを刺してしまいます。

この時殺生石に憎しみを増幅させられた冥が正気を取り戻すのですが…。黄泉の刀は止まることなく。

ある意味これがキッカケで黄泉はより悪霊化を早めたのだと思います。

そして、冥に関しては、黄泉ときちんとお互い話し合っていればそうならなかったのでは?と思わざるを得ません。

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悪霊となった黄泉と黄泉を退治することになった神楽

三途河の策略により、殺生石を取り込んで黄泉は悪霊となってしまいます。

黄泉によって倒されていく対策室のメンバーと、黄泉と戦うことになってしまった神楽の葛藤に、見ている私も何度も涙しました。

名門の土宮家の血をひき、退魔師としての才能を持つ神楽への嫉妬心を殺生石の力で増幅される黄泉ですが、心にはずっと神楽を思いやる気持ちがしめていました。

それ故に非情になることを徹する姿に心を締め付けられます。

黄泉が神楽に対する想いを殺生石に語りかけるシーンは必見です!

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愛する者を、愛を信じて殺せるか

喰霊零のキャッチコピーであるこの言葉に、全てが詰まっていると思います。

ラストバトルである、黄泉と霊獣・乱紅蓮、神楽と霊獣・白叡のやり取りでは、まさにこのキャッチコピーが最大に活かされたシーンでした。

このバトルは1話から見てきた視聴者からしたら、何度見てもちゃんと見たいのに涙で見えないシーンです。

そしてこのキャッチコピーは、神楽と黄泉のことだけでなく、全キャラクターに向けた問いだと思います。

黄泉から許嫁である飯綱に向けた言葉でもありますし、黄泉から養父・奈落、冥から黄泉などそれぞれが対峙したシーン全てに当てはめられます。

飯綱も飯綱で、今回のことをキッカケに原作の、捉え所のなく詐欺まがいのような除霊を行うような人物になってしまいました。

特に、黄泉からしたら神楽と同じく愛する者である飯綱には自分を止めて欲しかったのでしょう。

喰霊零を見た後は、こんな深い愛があるのか、愛への感動で終わるので、すごくスッキリするんですよね。

百合要素もあり、少し見る層を選びそうですが、アクション、青春、恋愛、家族愛が詰まっていて見応えたっぷりです。

前半のほのぼのから後半は非常に重い内容へガラッと変わっていき、その分最終回後の最高のカタルシスを味わえます。

一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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