映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」あらすじ・感想。夫婦の愛とは?

映画レビュー
出典:出典:映画.com

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」あらすじ

これはアメリカのロングセラー小説を、モーガン・フリーマンとダイアナ・キートンの二人が実写化にしたアットホームな作品です。

新婚当初から暮らしているニューヨークの日当たりも良く、物件としては最高の家に暮らす画家のアレックスと妻のルース。

しかし、二人とも高齢のため、エレベーターのないこのマンションに住み続けることが大変になってきました。

そこで、ルースは夫のことを考え、家を売って新居に引っ越すことを提案します。

アレックスは賛成したものの、正直新婚の思い出が詰まった家を離れることにためらいがありました。

そんな中、内覧会を開く前日に二人が子どものようにかわいがっていた愛犬ドロシーが病気になり、手術を受けることになりました。

現実的にとても高額の治療費がかかることもあり、アレックスは最初安楽死を選択することもルースに提案しますが、ルースは自分の退職の記念にプレゼントされた可愛い子犬のドロシーのことを諦めることは絶対できませんでした。

結局、二人はどんな大金を払ってでもドロシーを助けることにし、なんとかなるのかと思いきや、問題の内覧会で来る人たちは無礼で常識がなく二人は疲労困憊してしまいます。

そんな中起こったテロ騒ぎもあり、事体はますます混乱していくのです。

最後、二人が気付いた本当に大切なものとは。夫婦の愛とは。

そんなことに気付かせてくれる心温まる作品です。

404 NOT FOUND | あらガール
いろいろな作品の「あらすじ」を紹介。感想や考察も。

夫婦の愛とは

この作品の一番のメッセージは夫婦の愛です。

アレックスは売れない画家ですが、そんな彼のことを一番に理解しているのが妻のドロシーでした。

あるシーンでは、人からアレックスの作品を批判され、指示されたものを書くようにと要求されることがあります。

そんな時、アレックス本人よりもその言い方に腹を立て、食って掛かったのがルースでした。

長年寄り添った夫婦とは、ただ好きだ愛しているだけではなく、相手の価値観や世界観を知る一番の良き理解者だということができます。

友達や親子とも違う関係性は見ている私たちに夫婦の良さを伝えてくれます。

そして、アレックスも子どもが産めずに悩んでいるルースに誰よりも寄り添い、悩みを受け止めようとします。

けんかや言い合いをするシーンもありますが、そこにはいつも愛があり許しがあります。

夫婦の愛の形を知ることができ、長年寄り添い、円熟を増していくカップルの姿は憧れを抱かずにはいれません。

404 NOT FOUND | あらガール
いろいろな作品の「あらすじ」を紹介。感想や考察も。

個性あふれるユニークな内覧会に来る登場人物

内覧会に来る人たちのキャラクターがまたとてもユニークなのも見どころの一つです。

ある女性は内覧会に来た家のベッドでいつも寝ている。その娘はその母親に似合わずしっかり者で、アレックスと意気投合します。

そこ女の子はアレックスに「あなたの家ほど素敵な家はなかったわ」と伝えるのです。

そして、アレックスはいかに自分の我が家が素敵なものなのかを知ることができるのです。

また、ある盲導犬の訓練犬を連れた女性2人はなんだか不思議な関係性で、犬好きのルースは首をかしげてしまいます。

また、ある精神科医は、不躾にも愛する我が家の批判ばかりをしてきます。

次の家の住人になってもらうからには、家を愛し、大切に使ってくれる人がいいと考えますが、どうもそのような「売りたい」と思える人は表れず、アレックスとルースは頭を抱えてしまうことになるわけです。

日本ではあまりないスタイルの、実際に人が住んでいる家に内覧会に行くというスタイルは見ている私たちも楽しめるイベントです。

内覧会に来る人の多くが、本気で家を買おうとする人というよりは、他人の暮らしぶりを見て批判したり、話のネタにしたりするだけ。という事実が物語の中で明らかになるとなんだかアメリカ人の性格もさばさばしているように見えて、意外と日本の田舎のようなところがあるんだなと親しみを感じてしまいます。

404 NOT FOUND | あらガール
いろいろな作品の「あらすじ」を紹介。感想や考察も。

ニューヨークに住みたくなる

この作品の舞台は全てニューヨークです。

セントラルパークやブルックリンブリッジなど、海外好きにはたまらないロケーションを舞台に撮影が行われているので、思わず見ている私たちもニューヨークに家を借りたくなってしまいます。

美しい景色と海外ならではの家の雰囲気も見ていてとても楽しめますし、特に私がおすすめなのが、ルースの使っているキッチンが実用的で、かつおしゃれであること。

またアレックスのアトリエとして使っている部屋も散らかっているように見えて、アーティスティックな感じなのもたまりません。
404 NOT FOUND | あらガール
いろいろな作品の「あらすじ」を紹介。感想や考察も。

本当に大切なものを教えてくれる

家を売りに出す際に、不動産屋が二人のサポートをするのですが、仕事柄、不動産屋の彼女が考えるのは「いい値で売ること」「いかに高値で買わせるか」ということでした。

初めは二人もなるべく高い値段で売ろうとするのですが、競売のような刻一刻と変動する値段や交渉に疲れてきてしまうのです。

そこでようやく二人は気付くのです。

「私たちが本当に大切なものはなんだろう」と。高い値段で家を売り、今までと同じ眺めのいい家とはいかなくても、そこそこいい家を見つけて、条件のいいところに引っ越すことが今の私たちに必要なことなのだろうかと。

この眺めの良い、思い出の詰まった家を離れてどこにいけばいいのか考え始めた時に、ニュースでテロ騒ぎの本人が警察に捕まるところが放送していました。

あまりにもテロリストとは似つかわしくない普通の青年が怯えながら警察に連行される姿を見て、アレックスは自分たちもただ大騒ぎをしているだけで、物事の本当に大切なことが見えていなかったということに気付くのです。

高値で家を売ることに惑わされ、自分たちが本当に大切にしていたものまで手放す一歩手前までいってしまった。ということを思い知ったアレックスは新しい家に引っ越すことを諦め、今の住み慣れた我が家に住み続けることにするのです。
404 NOT FOUND | あらガール
いろいろな作品の「あらすじ」を紹介。感想や考察も。

今の情報に溢れた社会に住む私たちが知るべきこと

この物語は、もちろん夫婦の愛や絆を伝えてくれるのですが、それ以上に「私たちが本当に大切にしなくてはいけないもの」に目を向けさせてくれます。

アレックスとルーシーにとってそれは「眺めのいい部屋」でした。

その価値は他の誰にも理解されるものではありませんでしたし、不動産屋にとってみたらこの夫婦は何を言っているんだと、最後には飽きられてしまうようなものでした。

ですが、彼らにとって生きていくために必要なものは、二人が築いた愛と思い出の溢れる家庭でした。

タイトルとURLをコピーしました