今回は「スケットダンス」あらすじ・ネタバレを紹介します。
スケットダンスはいわゆる学園ものでシリアスからコメディの幅広い分野での話が盛り込まれている基本一話完結型の漫画である。
作中に登場してくるキャラクター一人一人にも細かい設定や個性盛り込まれており、この子とこの子が兄妹だったのかと驚く展開が多々ある。
「スケットダンス」あらすじ・ネタバレ
伏線を張るのがとても上手なので、あとあとになって気づく伏線がいつくかある。
主に高校一年生から高校三年生までの三年間を主に基盤としているので季節にあった話題や進級、卒業入学などの学生生活を彷彿とさせる出来事と連動しているので、登場人物が一新されたり読者を飽きさせない工夫が凝らされていると思った。
この漫画の作者である篠原健太さんは2019年で彼方のアストラという作品でマンガ大賞を受賞しているすごい人である。

スケット団のリーダーボッスン
スケット団のリーダーであるボッスンは手先が器用なことを生かして、折り紙や絵画、フィギュアの作成をとてつもない集中力急激に成長し、素人とは思えない作品を次々とそつなく生み出してしまう。
普段はふざけているようなクラスの中心人物ではあるが友達思いなシーンがいくつかある。
圧倒的に名言が多いのがボッスンだ。
しかし母親のアルバムをたどっていると今の母親が本当の母親ではないという驚愕の事実を知る。
では、「本当の母親は何しているのか」と問い詰めたところボッスンこと藤崎佑助が生まれる当日に母親は佑助を生む代わりに自分がなくなり、父親は男の子と助けた代償として車にはねられて亡くなってしまう。
しかし、数年後、父親が身を呈してまで守った男の子から手紙や父の遺品などを渡され、自分には双子の兄弟がいることを知る。
その人は同じ学校で正反対な性格で衝突が何度もあるが、周りからはなんとなく似ているとささやかれていた生徒会の椿佐助である。
この佐助は出産した時に子供ができなくて悩んでいた医者が男の子を二人育てるのは難しいだろうと、養子として迎え入れたのだった。
これを知った祐介と佐助は今まで他人として振舞っていた人が急に兄弟という関係性になったため動揺するが、少しずつ時間をかけて仲が良くなる。高校卒業後は日本を離れ世界でお助け活動することを考え日本を飛び立つ。

鬼姫と恐れられたヒメコ
運動神経抜群で、あることをきっかけにボッスンに従順になる。
武器は中学の頃入っていたホッケー部のスティックを愛用している。
中学時代は友達が多い方ではあったが、仲の良い友人に裏切られるという一件があって、「友達などいらない。最終的には裏切られる」など冷めた考えを持ち始めるようになる。
それからというものの毎日のように日々喧嘩に明け暮れる日々を過ごす。
「新しい学校では友達を作るまい」と思っていたヒメコだったが、ボッスンに出会いヒメコの身体能力の高さを評価され、俺にはヒメコが必要なんだ。
という言葉に胸を打たれ、自分の必要としてくれる場所を知り、ボッスンと一緒に部活を設立することを決意する一緒に過ごす時間が長くなる。
それにつれてボッスンの男らしさなどに惹かれだんだん好意を寄せるようになるが自分ではそのボッスンに寄せる恋心に自覚していない。
高校卒業後はボッスンと同じ大学に行くつもりではあったが、ボッスンの世界でお助け活動をしたいという夢の背中を押す。

元ひきこもりスイッチ
パソコンが得意で音声認識ソフトで基本的にパソコンを使って会話する。
過去に自分のせいで弟が亡くなってしまったことを責任を感じている。
そんな時にガラスを割ってまで連れ出してくれたのがボッスンであった。
引きこもりの生活をずっと続けていた自分を、外の世界に連れ出してくれてことをとても感謝している。
かなりの情報通で些細なことでもパソコン一つで調べ上げてしまうことが可能である。
卒業式にはパソコンを閉じ自分の口で話すシーンがあるがかなり感動的だった。
かなり秀才で頭がよく高校卒業後は有名大学に進学を果たす。

超真面目生徒会長椿佐介
元いじめられっ子でとても根暗だったがある男子に助けられて以来、自分も強くなろうと決意し高校では生徒会長になることを志す。
ルールにはうるさく時に空回りしてしまうことがある。
しかしボッスンこと藤崎祐介と似た性格で仲間思いな面がある。
そのため、生徒会のメンバーを誰よりも大切にしているため周りからの人望が厚い。
前生徒会長の安形とはスタイルが正反対で規律にはとても厳しい。
しかしボッスンと絡んで行くうちにルールよりも大切なものがあるのではないかと思うようになる。
ボッスンこと藤崎佑助とは犬猿の仲だが、柔軟な思考力を持っていて手先が器用な祐介を密かに尊敬している部分がある。
ボッスンと双子であるということを知ってからはライバルのように敵視している。
高校卒業後は親の医者を継ぐために勉強に勤しんでいる。

感動の文化祭
三年に一度の文化祭でボッスン、ヒメコ、スイッチはそれぞれに自分のバンドでロックフェスの出場することになる。
ボッスンが放課後音楽室で一人練習をしていると、高校内の天才バイオリニストと一緒になったことをきっかけにして仲が良くなりチューニングから何から何まで教えてもらう。
飲み込みの異常な早さに圧倒してしまう。
そこでボッスンは平凡な人生でも、高校受験、大学受験、就職活動など誰しもが選択をしているとことを伝える。
最終的に必要なのは勇気だという言葉を投げかけて天才バイオリニストは留学することを決意する。
文化祭当日ボッスン、ヒメコ、スイッチ、はそれぞれのバンドで出場する予定だったが、それぞれのバンドで事情が重なり参加できなくなってしまったが、急遽この三人で出場することになる。
選曲した歌は留学するバイオリニストに向けての歌を歌い文化祭は大きな盛り上がりとなった。

高校卒業
高校卒業に近付きそれぞれの進路に向けて飛び立つ準備をしていた。
スイッチ、ヒメコは進路が決まっていたが、ボッスンは何かに迷っているそうだ。
それは早く世界で助けを求めている人の力になりたい(ボランティア)活動をしたいということだ。
しかし、すでに意志の固まっているボッスンを引き止めることはできず、モヤモヤしたまま見送りしてしまうヒメコであった。
それぞれの進路を尊重しスケットダンスは解散となる。