ドラマ「古畑任三郎」に帰ってきてほしい!ノスタルジックな作品

映画レビュー
出典:古畑任三郎事件ファイル

古畑任三郎というドラマ、ご存じでしょうか。

90年代に流行っていた刑事ドラマですが、三谷幸喜脚本、田村正和が主演で、敏腕刑事の役だったんです。

当時は毎回楽しみにして見ていたし、放映終わった後もレンタルで借りたりして、また見返したりしました。

今になってこのドラマの魅力を考えるとしたら、いろいろ挙げられる中で、一つは登場人物のキャラクターの濃さにあると思います。

古畑任三郎の魅力

田村正和演じる、古畑任三郎は敏腕刑事だが、拳銃を振り回すことなく、頭脳で犯人を追い詰める、クールな役。

普段は神経質そうで文句が多いが、事件が始まるとテキパキ動き始めて、本当に細かい手がかりや細かい言葉の矛盾を突いて犯人を追い詰める。

何故かいつも黒いコート。自転車で現場に来る。

同僚の刑事からはめんどくさがられたり、後輩からは尊敬と畏怖の念を抱かれたりと。

正義感に満ちているもの、犯人が最後に見せる人間味には、同情したり、犯行の背景を汲もうとする心もある。

部下の今泉君というキャラクターは、西村雅彦が演じていました。

今でこそ、落ち着いた貫禄ある役をやる名俳優ですが、このころは「怪演」といわれていました。

やたら失敗するし、不器用だし、古畑の部下としてほとんど役に立っていない印象。

初期のシリーズではそこまで協調されていないが、徐々にアホっぽさが強調されていき、推理もトンチンカン、捜査の邪魔になったり、事件を引っ掻き回す役。

ただ唯一解決のヒントに至るような、何の気なしの行動で偶然古畑が「わかった!」と事件の謎を解くという、この一点だけで役に立っているという不思議な役です。

途中から、もう一人優秀な部下が増え、それはアリtoキリギリスの石井正則が演じました。

今泉君とは対照的に最初からインテリっぷりを発揮し、バンバン事件の謎解きの手伝いをする。

ドラマを見てる側からすると、サクサク話が進むための手助けをするための役どころです。

ドラマの性質上、古畑任三郎のセリフが一番多くなるため、事件にまつわる細かい情報をしゃべることが多くなって、田村正和の負担が多いので、セリフを分担するために登場したともいわれています。

お笑い芸人からの起用というのも、当時斬新だった気がします。

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古畑任三郎の犯人はスターだらけ

そして、犯人は毎回、いわゆるスターっぽい人が選ばれていました。

アメリカのドラマシリーズで、「刑事コロンボ」という刑事ものがありますが、その作品とも共通して犯人が毎回殺人を犯すところからドラマが始まります。

見ている人には犯人が最初からわかっている状態なんですね。

そのあと刑事が登場し、どうやって犯人を追い詰めるのかがドラマの焦点になっています。

この方法だと犯人の「ばれたくない」という心理と、徐々に追い詰められていく焦りが、観客にすごくよく伝わる手法ですね。

犯人目線にもなれるというか、犯人側に感情移入することができるます。

頭脳明晰な古畑が、いかにうまい方法で犯人を追い詰めるかという部分も、このドラマの魅力となっています。

犯人役をやった人たちも、豪華な俳優陣、珍しい人選ばかりです。

  • 中森明菜
  • 桃井かおり
  • 小林稔侍
  • 明石家さんま
  • 木村拓哉
  • 沢口靖子
  • 風間杜夫
  • 玉置浩二
  • 松本幸四郎
  • 緒形拳
  • 石坂浩二

などなど、普段犯人役をやらなそうな人たちというのもポイントだったと思います。

SMAP全員が犯人の回や、野球選手のイチローも出演して、しかも犯人という回もありました。

知名度の高い人たちが犯人になって、古畑に追い詰められ白状するという普段見れないシーンを見れるのも魅力だったと思います。

なかなかこんな豪華キャスティングは、今は難しいのかもしれません。

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古畑任三郎の演出

最後の謎解きの前にCMに入る前、急に照明がくらくなり、古畑がテレビを見ている人たちに急に話しかけるのも、初めて見た時はびっくりしました。

「ええ、今夜の事件は・・・」と謎解きのポイントを整理して、「みなさんも、一緒に考えてみてください。古畑任三郎でした」と話すお馴染みのシーン。

本家コロンボにもこんなシーンはありません。

こういうお遊びっぽい感じも、三谷作品の特徴といえるかもしれません。

残念ながら田村正和氏が、ご高齢になってきたこともあり、俳優に復帰する気はないようです。

現実的には田村正和演じる古畑をみることは、もう無理かもしれないのですが、あの黒いコートをひらひらさせて、自転車にのってもう一度帰ってきてほしいと思っているのは、わたしだけではないと思うのです。

刑事ものの中でも、圧倒的に刑事がかっこよく、頭が良いというのも珍しいです。

芸能界が輝かしく、豪華で品があった時代の話のような気もします。

過去の作品を見て、ノスタルジックな気持ちに浸りたいだけかもしれないのですが、もう一度古畑に帰ってきてもらいたいなあ、とずっと思っています。

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